BtoB物流とBtoC物流の違いとは?
BtoB物流とBtoC物流を切り分ける
メリットとデメリット
BtoBやBtoCという言葉自体はご存じの方も多いかもしれません。
BtoB・・・英語のBusiness to Businessの略語で、企業間取引を指します。
BtoC・・・英語のBusiness to Consumerの略語で、企業が消費者向けに行うビジネスです。
今回はBtoB物流とBtoC物流の違い、
物流を切り分けた時のメリットとデメリットについてお伝えします。
【目次】
BtoB物流は基本的に企業が有する物流センター、店舗(百貨店・量販店・小売店等)などに向け発送するものが、BtoB物流に該当します。
個人向けと違って、1件あたりに梱包する数量が多く、時には「値札」をつけたり、「検品」や「検針」などの流通加工を必要とする場合があります。
納品先によっては、専用伝票が必要だったり、荷姿(段ボールの大きさやステッカー)のルールに従って発送しなくてはいけません。
お店以外にも、例えば工場のように、製造した商品そのものの物流もありますが、部品や部材の仕入れにも物流が存在します。
物流はあらゆるところで関係し、BtoBのインフラでは重要な存在なのです。
BtoC物流は、物流センターやEC事業者から「消費者」への商流の際に発生する物流が該当します。BtoBと違い、1件あたりに梱包する数量は少なく、配送方法も宅配からポスト投函まで様々です。
宅配業者も「ヤマト運輸」「佐川急便」「日本郵便」のみが取り扱っており、再配達問題で、その他路線業者はBtoCの配送から手を引いてしまっている状態です。
BtoCは細かくたくさんの件数を処理する必要があるため、専用の在庫管理システムを入れないと、管理が難しくなってきます。ECに関する物流は、「ラストワンマイル」と言われており、要求されるサービスレベルはBtoCのほうが格段高いです。
早ければ注文日当日の発送を可能とし、梱包の品質など高いレベルが求められ、レビュー投稿がショップの売り上げに影響してきます。
コロナ禍を機に、仕事もリモートワークが増え、オンライン化してきています。それは日常生活でも同様です。
今まで実店舗販売していた企業や店舗が、緊急事態宣言や営業時間の制限で閉店や休業を余儀なくされ、そこに卸していたメーカーや問屋は、売り先のなくなった在庫を抱えることになってしまったのです。
消費者も人の多い場所へ出ずに、ECサイトで買い物をするようになりました。
そのような状況が数年続き、いよいよBtoBだけやってきた企業も、BtoC向けの商品開発やECサイトの立ち上げにシフトしてきているのです。
※引用:経済産業省「令和2年度産業経済研究委託事業(電子商取引に関する市場調査)」2021年7月
さて、物流に話を戻します。
同じように商品を発送すると思いきや、BtoBとBtoCの物流は似て非なるものです。
BtoB専門で業務を行っていた物流会社が、BtoCに手を出して、やっぱりできませんでした・・・というのもよく聞く話です。
BtoBの物流が簡単だという話ではありません。そもそもが違うということです。
先出の話にもあったようにBtoCでは、まず求められているサービスレベルが違います。
例えば当日出荷、ラッピング出荷、システム連携、多品種小ロット・・・などです。
なので、使用するシステム自体も違いますから、出荷の方法も違います。
もちろん、どちらにも対応可能というシステムもありますが、どちらにも対応できるスタッフを育てるのは一朝一夕ではできません。
それなりのノウハウが必要です。
最近よく「BtoBとBtoCを切り分けてアウトソーシングしたいんだけど・・・」というお問い合わせを頂きます。
『似て非なるもの』って言ってんだから切り分けりゃいいじゃん!と思うでしょうし、可能なことなのですが、メリットとデメリットがあるのでここでお伝えしておきます。
物流の何に困っていて、何を解消したいのかによって、視点も変わると思うので、参考にしてもらえると幸いです。
メリット① バックオーダーの解消
もし自社でBtoB、BtoCともに出荷している場合、繁忙期に入ると必ずどちらかが優先されて、どちらかが滞っていると思います。
切り分けて一方をアウトソーシングすることで、どちらもが優先されるようになり、バックオーダーが解消されます。
メリット② システムへの投資が不要
BtoBからBtoCにシフトしていく場合、BtoC専用のシステムや業務フローを組み込まなくてはいけません。
組み込まずにアナログで人間が管理できるのは200件/月くらいまでです。それ以上増えると、おそらくクレームも同じくらい増加するでしょう。
BtoCをアウトソーシングすれば、先行投資してシステムを入れたり、無理に業務フローをねじ込む必要もなく、サービスレベルを実現することができます。
デメリット① 在庫が2か所に分かれる
今まで1か所で在庫管理していたので、BtoBで売り越したときや、BtoCで在庫が足りないなどあったとき、在庫をその場で回すことができたのが、在庫を回すために委託先倉庫へ送ったり引き取ったりする必要が発生し、費用と時間がかかります。
デメリット② 委託先とのルールが発生する
自社から出荷していた場合、急な出荷や受注に運送会社が受付できるぎりぎりまで対応していたと思います。
しかし、業務委託するとなれば、当日発送は〇時まで受付とか、資材は支給しなくてはいけないとか、ある程度のルールの中での対応しかできなくなります。
イレギュラー対応は、わが社の場合、運送会社に間に合うレベルまで受付はしておりますが、当日発送締め時間や入荷受付時間など、厳しい物流会社があるというのも事実です。
BtoBにしろ、BtoCにしろ、物流はすべての要だと思います。
ここが上手くいくかいかないかで、売り上げも変わります。
AmazonやZOZO、楽天のような大手プラットフォームたちが、物流に大金を投資続けるのも、そこがすべてのキーになるからです。
私たち株式会社物研は、大手プラットフォームや物流会社のように、何万坪の倉庫や、何億もの投資はできませんが、大手にはできないフットワークの軽さと柔軟さを持っています。もちろん、BtoBにもBtoCにも対応できるスタッフが揃っています。
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