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【AEDの必要性】AED講習会の開催 和泉EC物流センター

2022.04.05 20:56

本日、株式会社物研和泉ECセンターにてAED講習会を行いました。(本社ECセンターでは2018年にAED設置&講習会は実施済です。堺市のまちかどAEDにも登録されております。)

和泉センターのパートさんを含むスタッフにて講習を開催しました。講習会は全日警様に開催していただきました。元消防署員らしいです。AEDを使った救命処置およびAEDの必要性について学んでいきました。テーマは「助かる命を助けるために!!」です。かなりリアルな内容からスタートしました。


目次

1・救命曲線

2・死戦期呼吸

3・除細動

4・まとめ(やってみた感想)

 


1・救命曲線

救命曲線とは、縦軸に救命の可能性(%)横軸に心臓と呼吸が止まってからの経過時間(分)をグラフに表したもので説明していただきました。救急車が来るまでに救命処置を施した場合と何もしなかった場合によって大きく結果が変わってくることを知りました。

例えば、心臓が止まって約10分程経過すると、救命処置を行った場合は救命率は20%程度に対して、何もしなかった場合は、ほぼゼロに救命率が下がってしまうとのこと、救命の可能性は1分ごとに約7~10%低下するとも言われているそうです。いかに迅速な判断と対応が必要であるかを知ることができました。


2・死戦期呼吸

突然の心肺停止から直後、又は数分後に生じる呼吸。口を開けたままで、あごをしゃくり上げるような呼吸、鼻を鳴らす、いびきのような音又はうめき声のように聞こえる場合があると言います。このような死戦期呼吸の場合も心臓マッサージ(胸骨圧迫)を行う必要があると言います。しかし、実際にこのような場面に遭遇して、死戦期呼吸かどうかを見分けることはかなり困難だと感じました。

心臓マッサージ(胸骨圧迫)とは動かない心臓に代わって全身の臓器に血液を送り込む処置。あらゆる臓器が酸素不足になって機能しなくなることを防ぐ為に人工的に血液を送り込んでいくことを言います。実際にやってみると、圧迫する箇所が違うとうまくできなくて、少しずれると硬くて圧迫できません。あとは、力の入れ具合です、最初はどうしても躊躇してしまい、うまく力が伝えきれません。肘を伸ばして、肩から体重を乗せて圧迫していきます。通常、1分から2分間は圧迫し続けることが必要だと言われました。これは、かなりきついです。


3・除細動(電気ショック)

不整脈に対しての治療の一つで、電気的な刺激や薬物等の外力によって異常な電気信号経路を遮断し、正常の電気信号経路への改善を促す方法のことを言います。いわゆる電気ショックを与えて心臓を動かすことです。そしてその除細動を起こす機器がAEDとなります。AED(自動体外式除細動器)

今回の講習では二人一組になって、AEDの電源を入れて、使用するまでの行為を実際に試験機を使って実践しました。最近のAEDはとても良くできていて、電源を入れてからの作業を順番に音声で案内してくれますし、間違っていたらこれもまた音声で指摘してくれます。使い方を知らない人でも音声に従って使えばたいていの人は使えるようになっているようです。

AEDには大人モードと子供モードがあり、切り替えスイッチが付いていて対象者に応じて選択していきます。そこで質問タイムとなり、どこまでが子供で、どこまでが大人なのか?

今年4月の法改正により18歳を成人とする。ということで18歳?15歳?10歳?などの答えが出ました。では、AEDに聞いてみましょう。ということで、AEDの電源スイッチを入れて切り替えスイッチを触れようとしたときに「小学生以下は子供モードに切り替えてください」とアナウンスがありました。判断は8歳くらいを目安にするようです。しかし、身体の大きさによっては子供でも大人モードにすることもあるそうです。この判断も、実際には難しいのでは?と感じました。

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4・まとめ(やってみた感想)

まずもって、今回の講習会を開催して頂いた、全日警の方々には心より感謝申し上げます。とても丁寧にわかり易く教えて頂きました。参加者も知らなかったことが多く、とても勉強になりました。前回はコロナ前の講習だったこともあり、すこし内容が変わっている部分もありました。前回参加したスタッフもあらためて勉強になったことかと思います。コロナ禍での救急処置の注意点はマスクをされている場合が多く表情がわかりにくく判断が難しい点や人工呼吸などは必要に応じて行うことなどが今までとは違いました。

心臓マッサージ時の手の位置などは実際にやってみないとわかりませんでした。本当に微妙に位置がズレていることによって効果が全く違うようです。それと、力加減については思っていた以上に力が必要になり体重をうまく使ってマッサージを行わないと力が伝わらないこともわかりました。なによりも、救命処置をいかに迅速に行うかによって、助かる命も助からないということが一番大きな学びとなりました。救急車は平均で119番してから8分程度かかるそうです。その間にできる処置を行うことがいかに重要であるか。(一次救命処置といいます)そしてその間にするべきことを理解しておくことが大切であることを今回の講習から学ぶことができました。まさに、今回のテーマ「助かる命を助けるために!!」の講義でした。ありがとうございました。

【参加者の感想】

・AEDがとても賢いことを知りました。操作手順を細かく音声で教えてくれます。しかし、実際の  救命現場で冷静に順を追ってできるかは正直自信がないです…

・心臓マッサージの時に力がうまく伝わらなかった。今回の講習で少し力の加減や位置が分かった

・心臓マッサージがあんなにきついとは思ってもみなかった。あれを救急車が来る間、やり続けるのは本当に大変だということが分かった。

・命を救うことの大変さを理解した。今回の講習で、知っておくことと知らないことの差が大きいことを知った。


全日警

泉大津消防本部

堺市消防局

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