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食品ロス問題を知る

2021.07.07 10:55

食品ロス問題とは? どのような問題なのか? この問題は我々生活者にとってとても関わりの深い問題であるという事を知りましょう。

世界では、飢餓による問題が深刻になっています。貧困や紛争など様々な要因で食糧が得られず、栄養不良などを起こしている人がたくさんいます。その一方で日本を含む先進国では毎年多くの食糧が生産されていますが、すべて消費されるわけではなく、余ったものは廃棄されることが多いのです。過剰に生産され余ってしまった食糧が廃棄される「食品ロス(フードロス)」が起きています。社会的問題である、食品ロスとは何か? 少し触れて行きましょう。

 

1・食品ロス(フードロス)とは?

2・食品ロスの現状

3・食品ロスが発生する原因

4・食品ロスを削減する取り組み事例

5・まとめ

 


 

     

1・食品ロス(フードロス)とは?

食品ロスとは、まだ食べられるのに廃棄される食品のことです。

日本では、年間2,531万トンの食品廃棄物等が出されています。このうち、まだ食べられるのに廃棄される食品、いわゆる「食品ロス」は600万トン、これは、世界中で飢餓に苦しむ人々に向けた世界の食料援助量(2019年で年間約420万トン)の1.4倍に相当します。

2・食品ロスの現状

3・食品ロスが発生する原因

4・食品ロスを削減する取り組み事例

5・まとめ


 

        

2・食品ロスの現状

食べ残しや売れ残りがどさまざまな理由で、まだ食べられる食品であるのに、どれぐらい廃棄されているのでしょうか? 食品ロスの現状を把握しましょう。

FAO(国際連合食糧農業機関)の報告書によると、世界では食料生産量の3分の1に当たる約13億トンの食料が毎年廃棄されています。

日本でも1年間に約612万トン(2017年度推計値)もの食料が捨てられており、これは東京ドーム5杯分とほぼ同じ量。日本人1人当たり、お茶碗1杯分のごはんの量が毎日捨てられている計算になります。

・CO2排出問題により環境問題にも発展する。

余った食べ物は、加工業者や流通業者、飲食店、家庭などからごみとして出されます。これらは処理工場に運ばれ、可燃ごみとして処分されますが、水分を含む食品は、運搬や焼却の際に二酸化炭素(CO2)を排出。また、焼却後の灰の埋め立ても環境負荷につながります。

・人口増による貧困の増加

世界の人口は2019年時点で約77億人ですが、2050年には今より20億人も増えて約97億人にのぼるとみられています(国連による世界人口推計2019年版)。食品ロスに関して何も手を打たず、今のままの状況が続けば、人口増加に伴って栄養不足で苦しむ人がますます増え、貧困に拍車がかかることになります。

・SDGs 日本の食品ロス削減目標

日本では事業系食品ロスを、2030年度までに2000年度比で半減するとの目標を立てています。同様に家庭系食品ロスについても2030年度までに半減させる目標を設定しています。

                                                                                                                           出典/農林水産省

1・食品ロス(フードロス)とは?

3・食品ロスが発生する原因

4・食品ロスを削減する取り組み事例

5・まとめ              

       

 


       

3・食品ロスが発生する原因

日本の食品ロスの原因は主に二つあります。一つは、事業者から出るロス。二つ目は、家庭から出るロスです。この二つの原因の両方から削減する必要性が有ります。

① 事業系食品ロス(328万トン)

小売店などでの売れ残りや返品、飲食店での食べ残し、売り物にならない規格外品といった食品ロス

② 家庭系食品ロス(284万トン)

家庭での料理の作り過ぎによる食べ残しや、使わずに捨ててしまうことや料理を作る時の皮のむき過ぎなどの食品ロス

 

発展途上国でも、先進国と同様に食品ロスが発生しています。ただし、理由は異なり、せっかく食べ物を作っても技術不足で収穫ができない、流通環境や保存設備、加工施設などインフラが整っていないため、市場に出回る前に腐ってしまうなどの理由からやむをえず捨ててしまう事が多いのです。

1・食品ロス(フードロス)とは?

2・食品ロスの現状

4・食品ロスを削減する取り組み事例

5・まとめ


 

      

4・食品ロスを削減する取り組み事例

・食パンの耳はラスクとして生まれ変わる

ランチパックの製造過程で発生するカットされた食パンの耳は、100パーセント有効利用されています。食品の原料として利用することを第一に取り組み、グループの製菓会社である(株)末広製菓では「ちょいパクラスク」として生まれ変わります。また、委託先のパン粉メーカーで業務用のパン粉として製品化。そのパン粉は山崎製パン(株)の総菜パンの具材であるメンチカツのつなぎとしても利用されています。さらに、その他には、豚や鶏の飼料原料として活用。このように、ランチパックを製造する過程で副産される食パンの耳は、無駄なく有効利用されています。

ヤマザキパン 山崎製パン オフィシャルサイト (yamazakipan.co.jp)

 


 

・廃棄食材から天然の染料を抽出

男女問わず人気のブランド「CONVERSE(コンバース)」は、環境に配慮した素材を使用するシリーズ「converse e.c.lab」を販売。アッパー(底を除いた靴の甲の部分)の生地は、従来捨てられていた規格外の食材や野菜の切れ端など、廃棄予定の食材から抽出した染料で染め上げられています。カラーはハーブから抽出したグレー系の「ジュニパー」や紫キャベツの鮮やかな色彩を残した「パープルキャベッジ」などを展開中です。天然染料を90パーセント以上使用しているので、ナチュラルで優しい色合いに仕上がるのが特徴。また、生地はすべて染色堅牢度(色の丈夫さ)の試験をクリアしているので、長く履き続けても色落ちしにくくなっています。廃棄されるはずだった食材を染料に加工し、ファッションとして再活用するという食品廃棄問題の新しい解決法です。

CONVERSE CONVERSE コンバースオフィシャルサイト

 


 

・冷凍冷蔵倉庫で賞味期限切れ付近の食材を子ども食堂に無償提供

弊社でも食品ロス削減に向けて検討しているサービスがあります。お客様との契約によって設定しておいた賞味期限日数を在庫管理システムにて管理し、その日が来るとアラートを鳴らし無償で近くの子ども食堂に提供するサービスです。提供するお客様は販促活動として企業イメージの向上とリアル店舗への誘導を行うことが出来ます。

子ども食堂ネットワーク こども食堂ネットワーク : こども食堂で食べたい人 (kodomoshokudou-network.com)

1・食品ロス(フードロス)とは?

2・食品ロスの現状

3・食品ロスが発生する原因

5・まとめ

 


 

      

5・まとめ

世界的な社会問題となっている食品ロスの問題は、消費者、事業者の双方の協力が必要となります。消費者の過度な見た目のこだわりや鮮度志向によって、食品ロスが起きていることも事実であります。事業者もまた、過度に消費者に対し高品質を提供するが為に食品ロスを起こしているという現状があります。

今一度、食品に対する考え方を見直して、日本だけではなく、世界レベルに視野を広げて考え方、規格を見直す時期に入っているのかと思います。

まずは、ひとりひとりが出来ることから始めて行きましょう。

 

ろすのん(♂)

食品ロス削減国民運動のロゴマーク.

食品ロスをなくす(non)が命名の由来です。話すときに語尾に「のん」がつくのが口グセで、好きな言葉は「残り物には福がある」。

1・食品ロス(フードロス)とは?

2・食品ロスの現状

3・食品ロスが発生する原因

4・食品ロスを削減する取り組み事例

 

 

 

 

 

 

 

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