タイ視察01
10月23日~26日タイランド企業訪問に行ってまいりました。
タイ王国はASEAN結成時から加盟国であり ASEAN諸国への
輸出拠点として日本企業からも活用されている。
今回は製造業の工場視察となりました。一つは自動車関連部品
もう一つは弱電部品(マグネシウム)関連の企業でした。
日本はタイにとって最大の投資国であり自動車メーカーの多くが
進出している。
確かに…。タイの道路は左側通行で右ハンドルの日本車でいっぱいでした。
ひとつめの自動車関連部品の製造業様はトヨタの部品を主として製造されて
いることもあり、徹底した5Sとカイゼン活動を実施されておりました。
人件費が日本の約1/10ということもあり 毎日の日々の清掃やカイゼン
活動に従事させる人をしっかりと教育して管理者を育てておりました。
そんな中、記憶に新しいアユタヤ地域の大洪水が起きた時のことです。
日本の大手企業は挙ってアユタヤ地域にある工業団地からその他の工業
団地への移転を決めて行きました。 リスクマネジメントの一環です。
今回視察した工業団地も移転先のひとつとしてあげられました。
そこで起こりうる大きな問題が予測されます。
大手企業の移転により人材の流出が危惧されました。
大手企業のブランド力、労働環境、賃金等には中小企業は叶いません・・・。
そこで、ある事務職の現地スタッフから提案がありました。 今いるスタッフ
の雇用を確保する為にもこの会社の理念やビジョンを示しましょう!と
その年の年初に日本では常に行なっている経営方針の発表をタイの全スタッフに
向けて行ったそうです。
その理念やビジョンの大切さ、方針発表を聴いてスタッフはこの会社で働く
意味を理解して、誰一人としてその会社から去る人間はいなかったとのことです。
そして、社長に一通のメールが届きました。
それは、理念、ビジョンを示しましょう!と提案した事務スタッフからです。
理念やビジョンの大切さは私は知っていました何故なら…。私は依然にパナソニックに努めていたことがあります。私の願いを叶えてくれてありがとうございます。
実は…。私自身も大手企業からのオファーがありました。
しかし…。私は確信しました。
BIGカンパニー で働くことよりも GOODカンパニー で働くことで自分自身
を成長させて行きたいと思います。と・・・。
その話を聴いて視察に来ていたメンバーも心から感動しておりました。
単なる国策や親日だけではなく日本の文化や理念を他国に先人達は
植えつけていった…。その努力の結果が。
タイの道路を日本車で埋め尽くしたのではないでしょうか。