【ピッキング】EC物流の現場を学ぼうVol.03
EC物流の現場を学ぼう Vol.03【ピッキング】
伝票やリストなどの出荷指示(オーダー)に基づいて倉庫内に保管されている商品をピックアップ(集める)作業のことです。
多くの商品を素早く効率的にピッキングする必要があり、正確に行わないと誤出荷の原因となり、お客様に大きな迷惑が掛かってしまいます。
正確性とスピード
ピッキングはEC物流の現場ではとても重要な仕事です。正確なピッキング作業はスピードを向上させてお客様に正確に素早くお届けするためのネットショップ様の評価に大きくつながります。
ピッキングは、正確性とスピードの両方が求められます。商品の特性を理解して効率の良いピッキング作業を常に追い求めていくことが重要になります。
① シングルピッキング 摘み取り式ピッキング
② トータルピッキング 種まき式(仕分け)ピッキング
大きく分けてピッキングの種類は2つあります。商品の形状、数量、などの特性に合わせてピッキング方法を分けてオペレーションをつくっていく必要性があります。それぞれの作業特性を見ていきましょう。
① シングルピッキング 摘み取り方式ピッキング
シングルピッキング作業は、1件のオーダーごとに商品をピッキングする方法です。
ピッキングリスト(出荷指示書)などに書かれた内容をもとにして、倉庫内の棚やラックから指示書に書いてある商品をその都度集める作業方式となります。
シングルピッキングは、取り扱う商品数が多く、オーダーごとに出荷する商品のバラツキがある場合に多く用いられる方法です。EC=BtoCの出荷に適しています。
② トータルピッキング 種まき方式(仕分け)ピッキング
トータルピッキング作業は、複数の注文をまとめてさばくのに適した方法です。
エリアごと商品ごとなどの複数のオーダーの商品をまとめてピッキングして、まとめてピッキングした商品を1件づつのオーダーに合わせて仕分けを行います。
トータルピッキングは、在庫の商品点数が比較的少ない場合に用いることで、倉庫内の移動距離を少なくなり効率的に作業を行うことができます。BtoB、チェーン店向けの発送に適しています。
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正確性が先、次にスピードアップ
正確性を高めるコツ
➀ 商品名、品番を必ず確認する
・商品アイテム、品番、バーコードの下3~4桁、サイズ、カラーを確認する
・品番のルールを理解する サイズ番号、カラー番号など
② 数量を必ず確認する
・数量を確実に数える 声を出して数える
・入数、セット数、PCS数などの数える単位を理解する
・ピッキングリストの数量を必ずチェックする
③お客様ごとに定められたピッキングルール(手順)を厳守する
・お客様ごとに定められたロケーションのルールや数量確認のルールを確認する
・ピッキング作業中に間違えやすいポイントやクセを理解する
④迷ったら保留にする
・ピッキング中に違和感(なんか違う?)と感じたらオーダーごとに保留にしておく
・後に確実に違和感=問題点を解決する時間をとる
スピードアップのためのコツ
➀ レイアウトを理解する
倉庫内のピッキングエリアのレイアウトを理解する
・倉庫内全体のレイアウトはどのようになっているのか?
・棚、ラックなどのロケーションのルールはどうなっているか?
・探さない・迷わせないロケーションになっているか?
② 最短ルートをイメージする
ピッキングする最短ルート(順番)を先にイメージする
・ロケーション表記、ルールがイメージできるものになっているか?
・ピッキングリストが最短ルートを考慮して指示されているか?
・一筆書きで移動するルートになっているか?
・同じところを何度も移動していないか?
③ 時間管理
1時間、30分、1分などでどれだけのピッキングができているかを意識します。
・オーダー数を常に把握しておく
・目標数値を設定する
④迷ったら保留にする
・ピッキング中に違和感(なんか違う?)と感じたらオーダーごとに保留にしておく
・ピッキングの流れを止めない
正確性が先、次にスピードアップ
ピッキングミスは誤出荷や在庫差異の原因の大きな要因です、ピッキングミスがあると出荷検収、梱包時のスピードが下がります。結果的に1件あたりのスピードが下がってしまいます。
正確にピッキング作業を進められる、ロケーションレイアウト、作業手順(ルール)を整備して作業スタッフにも無理なく効率的に作業を行ってもらえる環境を整えましょう。
ピッキングの精度を高めるポイント
正確性&スピードは品質となる
・正確性が先、次にスピード
・ロケーションルールを整備
・わかり易いレイアウト
・効率化を追求する→システム化
・時間・数値・歩数・を意識する
・問題点の情報共有→改善につなげる
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